見学モデルコース(平和公園に行ったら是非見ておきたいポイント8箇所)

2016年5月30日

原爆ドーム周辺

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市内電車の「原爆ドーム前」を下車し南側に道路を渡りますと、すぐに「原爆ドーム」が見えてきます、いわば平和記念公園見学の入り口ともいえるエリアです。
世界遺産にも指定の原爆ドームは「負の遺産」とも呼ばれ、戦争、原子爆弾の惨禍により、残された傷跡を生々しく現在にとどめ、補修工事を繰り返されながら、永久保存をされています。
周囲には、被爆当時「広島県産業推奨館(原爆ドーム)」に勤務されていた方々の慰霊碑などがあります。
このエリア周辺の主な見学箇所は次の5つです。

原爆ドーム周辺のみどころ

リストを押すと下の地図に場所が示されます

  • 1-爆心地・島病院〔原爆被災説明板〕
  • 2-原爆ドーム
  • 3-動員学徒慰霊塔
  • 4-元安橋

原爆ドームは市内電車からも見える場所にある、電車を下車したら基本は徒歩で移動

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原爆ドームが「世界遺産一覧表」に記載されたことを示す石板

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1-爆心地

原爆ドームから東側に歩いて数分の場所に「爆心地」があります。まさにここの上空600メートルで原子爆弾がさく裂したといわれる場所です。
周囲にはビルや駐車場が林立しており、近寄らないと目立たない位置にありますが、茶色の石碑に爆心地についての説明板があります。
平和記念公園内からは少々回り道になりますが、ここはぜひ立ち寄っておくよよいでしょう
なぜなら、平和記念資料館などの資料の解説にはよく「爆心地から○○メートル」というような表現がなされることも多く、ここを起点に歩いてみることで、距離感がつかめるはずです。

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2-原爆ドーム

原爆ドームは、1945年8月6日午前8時15分、人類史上初めて使用された核兵器により被爆した建造物です。
過去の戦争の惨禍を今に伝えるものであり、幾度も補修工事を重ねながら、ほぼ被爆当時の姿を保っています。

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原爆ドームの南側には大きな説明板があるので見ておきたい

建物の建設から、世界遺産への登録まで歴史を追って解説されている
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貴重な被ばく前の原爆ドームの姿

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3-動員学徒慰霊塔

原爆ドームから南に向かい、元安橋を渡る手前に、動員学徒慰霊塔があります。
この慰霊塔は、原爆投下時、建物疎開を行っていて犠牲となった生徒達の慰霊のために建てられたものです。
※建物疎開:空襲による延焼を防ぐため、建物を取り壊すこと
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4-元安橋

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原爆ドームから川沿いを南に進みますと橋が見えてきます。
今でこそきれいで立派なデザインの元安橋ですが、これも原子爆弾の被害を受けており、使用されている石柱は被爆当時のものをそのまま利用したものです。

平和記念公園(北側)

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元安橋を渡りますと、向かって右側が平和公園の北側エリアです。
平和記念資料館や、原爆死没者慰霊碑などの主だったポイントは南側にあるため、北側は人もまばらですが、様々な慰霊碑、祈念碑も多いです。
公園内を散策していると遠くから聞こえてくる鐘(平和の鐘)もこの北側のエリアにあります。

平和記念公園(北側)のみどころ

リストを押すと下の地図に場所が示されます

  • 5-原爆の子の像

5-原爆の子の像

元安橋を渡り、右手に見えてくる像が、原爆の子の像です。
この像は、2歳で被爆し、その10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの死をきっかけに、その同級生たちの呼びかけで日本の学校や世界9カ国からの寄付をもとに作られたものです。
像の背後には、全国の学校から折り鶴が寄せられ、平和への祈りがささげられています。

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像の真下に置かれた石碑

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内部につるされた鐘にはノーベル物理学賞の湯川秀樹博士筆の文字が彫られている

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平和記念公園(南側)

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このエリアには、平和記念資料館、原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)、 国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 など、平和記念公園内でも重要な施設が多くあります。
いちばん見学で時間をかけたいポイントともいえるでしょう。

平和記念公園(南側)のみどころ

リストを押すと下の地図に場所が示されます

  • 6-レストハウス(旧大正屋呉服店)
  • 7-原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)
  • 8-広島平和記念資料館

6-レストハウス(旧大正屋呉服店)

原爆ドーム側から元安橋を渡り、右手に原爆の子の像、そして左手に見えるのがこのレストハウスです。
この建物も、れっきとした被爆建物で、爆心地からもおよそ200メートルと至近で、被爆時はコンクリートの屋根が大破、内部も爆発炎上しましたが、戦後直ちに修復され、復興拠点としてその役割を果たしました。
現在でも、建物は現役で、観光のインフォメーションセンター兼お土産屋さんとして利用されています。
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 7-原爆死没者慰霊碑(広島平和都市記念碑)

この巨大な碑は、原子爆弾によって壊滅した広島を平和都市として復興、再建することを願って建てられた慰霊碑です。
アーチ型の屋根は「はにわの家型」ともいわれ、原子爆弾によって亡くなられた人々の霊を雨露から守りたいという気持ちも込められています。
さらに、碑の中央の石室には、原子爆弾による被害者の名前を記帳した「原爆死没者名簿」が納められています。

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 8-広島平和記念資料館

広島平和記念資料館は、1945(昭和20)年8月6日午前8時15分に投下された原子爆弾による被害の実相を世界中に伝え
核兵器の廃絶と世界恒久平和へのメッセージを伝え続けていくことを目的として、1955(昭和30)年に開館された資料館です。