元安橋

2016年5月29日

この橋の由来

この橋は、安土桃山時代に架橋(木橋)されたのが始まりで、1920年に鋼鉄製の橋に架け替えられ、原爆による被害を受けました、
爆心地からは約130メートルという至近でしたが、奇跡的に落橋を免れています。そのため、その被災状況を分析することにより、爆心地を特定する役割を果たしたということです。
その後、1992年に現在の橋に架け替えられています。新しい橋は、大正15年の架橋時の復元となっており、一部の柱は、被爆当時の物がそのまま利用されています。

 

旧元安橋(爆心地から約130メートル)
原子爆弾の爆風により点灯装置の笠石が左右反対方向にずれ、欄干も元安川に転落したが、橋自体は爆心直下のため崩壊を免れた。
この状況は、その後爆発点測定の重要な資料となった。現在の元安橋は、大正15年の架橋時の姿に復元したものであり、被爆当時の親柱・中柱をそのまま利用した。さらに、歴史の証人として中柱2基をここに保存するものである。
平成4年5月25日 広島市


説明板より

被爆した中柱のうち、復元に利用されなかった中柱2基が、橋の東岸のたもとに保存されている。